大人のロックンロール?
でもギターは、
♪ギュイ〜ン・・・なんだよね!
♪Don't Let Me Die Young
/Andy Taylor(1987年)
アンディ・テイラー!さんです。
ストラトキャスターのギタリストは他に?と思っていたら、意外な人が!元デュラン・デュラン、そしてデュラン・デュランのベーシスト、ジョン・テイラーさんと、今は亡きお二人、ロバート・パーマーさん&トニー・トンプソンさんとのユニット、ザ・パワー・ステーションでギターを弾く。そしてソロへ。その後は、サンダーさんや、オールマイティーさんなんかとコラボしているようですが、どうやらアンディさんは、
スタジオミュージシャンになってしまったのかぁ?そんな矢先に、ついに30数年の年月を経て、待望のソロ・ニューアルバムのリリースの報が!しかし、シングルは公開したのに、アルバムの報が全く入って来なくなってしまって・・・。何かこの人って、謎な部分が多いなぁ?「アストロノート(2004年)」にて、ついにデュラン・デュランがオリジナル・メンバーで再結成を果たし、
ツアーも行い、いよいよ彼らの第二章が始まるのかなぁ?と、デュラン・デュラン・ファンの私は喜んだのも束の間、また、アンディさんだけ脱退してしまうんだよね!ソロの新作が早くリリースされて、ぜひともお元気なお姿を見せて欲しいところです!さて今宵は、彼のソロデビュー作「サンダー(Thunder)(1987年)」収録で、1stシングル・ナンバーでございます!
バックミュージシャン
スティーヴ・ジョーンズさん(ギター、ソングライティング&プロデュース)、パトリック・オハーンさん(ベース)、ミッキー・カリーさん(ドラムス)、ブレット・タグルさん(キーボード)他・・・。
ギターが唸る
痛快ロックンロールなんだけど
どこかアダルトな雰囲気が。
今聴いても中々どうして
・・・良い曲ですね!
そう言えば、共同プロデューサーまで担っていたギターの、元セックス・ピストルズのスティーヴ・ジョーンズさんは、もうこのナンバーのミュージック・ビデオにはいらっしゃらないんですよね?ホントのところは分からないんだけれど、実は喧嘩別れしてしまったというのが真相のようです。このアルバムのリリース後には、来日して日本公演を行っていますが(私、見に行きましたぁ!)、
スティーヴさんは居なかった。新しいギタリストが急遽加入したようで、当時は、えええ〜?でしたね。ただライヴは最高のパフォーマンスを見せてくれたし、アンディさんは、ギターはもちろんのこと、思っていたよりも、何倍も歌が上手かったってことを認識した一夜だったことを思い出します。デュラン・デュランの頃から、バックコーラスを担当していた彼ですが、
ライヴでも絶妙なコーラスで盛り上げてましたし、歌上手いんだろうなぁ?と思ってはいたものの、こんなにも上手かったとは思いもよらなかったんだけれど。そしてこの曲は、久しぶりに振り返って聴いてみると、もっと激しいと思っていたのが、何か大人っぽいアダルトな雰囲気を持っている曲なのには、またまた驚いてしまいましたぁ!革ジャンにブルージーンズ、ロングヘアーのアンディさんが、楽しそうにギターを弾きながら歌っている姿は、
そっかぁ〜、彼はこっちの道なんだよなぁ?でも合ってる!これからの活躍が楽しみだぁ!今もこの曲を聴くとそう感じます。結構高いキーで、透明感のある美声ですよね?ガッツリタイプではないけれど、こういう歌声ってニッポンではいつの時代も、受けますよね?これまた当時もそう感じていましたが、ヴォーカリストとしても絶対イケる人だなぁ。
そんでもって、ギターの方ですが、彼はデュラン・デュランの時は、フェンダーのテレキャスター、そして我らがヤマハのSGを使っていて、とにかくカッティングが超が付くほど上手い人。その後、前述しましたが、パワー・ステーションで、真黒ボディのストラトキャスターに!テレキャスターも使ってましたが、どうやらフェンダーじゃなくて、全部シェクターだったみたいですね?
前回のブラッド・ギルスさんもそうでしたが、アンディさんも、この曲でも存分に魅せてくれる、♪ギュイ〜〜ン・・・な、アーミング奏法!彼も当時ガンガン演ってましたね!この'80年代って、アーミング奏法とタッピング奏法がメインになるのかなぁ?そう考えると、やはりエディ・ヴァン・ヘイレンさんに行き着くんだよなぁ?彼が出て来る前と後では、エレクトリックギターの概念そのものが、全く変わってしまったんですね?
ストラトやテレキャスターなどの、シングルコイル・ピックアップの、♪ジャミジャミ〜鳴る、輪郭のはっきりした音が、そのままアンディさんのトーンで、気持ち良くて爽快です!本日のナンバーと、タイトル曲の「♪サンダー」以外は、濡れたマイナー調の曲だったんですねぇ〜、このアルバムは?そう言えば、ゲイリー・ムーアさんが好きって、アンディさんおっしゃっていたように思うんですが。そうなると、なるほどと理解出来ます。
ただゲイリーさんよりも、もっともっとポップで明るい雰囲気がアンディさんだよね?後にパワー・ステーションの2作目のアルバム「リヴィング・イン・フィアー(1996年)」の頃になると、レスポールにスイッチして?いきなり太いトーンに代ってしまうのが、う〜ん・・・でしたが、オリジナル5再結成のデュラン・デュラン時の「アストロノート(2004年)」では、ワインレッドのレスポールを使っていましたねぇ。
アンディさんらしくないよなぁ?って感じてしまうんですが、こればかりは仕方のないこと。でも彼も派手ではないけれど、やっぱり選ばれたるギタリストであり、ミュージシャンですよね?これから枯れて、渋いアーティストになって行く年齢だし。早くまた、シーンに戻って来て欲しいなぁ!歌も歌える、孤独なギターマン?第2章が早く聴きたいです・・・。
※本日の1曲「♪ドント・レット・ミー・ダイ・ヤング(Don't Let Me Die Young)(1987年)」は、米ビルボード・ロック・シングルチャートで最高位36位・・・を記録しているようです。アルバム「サンダー(Thunder)(1987年)」は、英国のアルバムチャートで最高位61位、米ビルボード 200で最高位46位・・・を獲得しているようです。