いやぁ〜、極上のカバーだよね?
♪Let’s Get It On
/The Power Station(1996年)
パワー・ステーション!さんたち
まだ行きましょ〜う!
デビュー作でも、T.REXさんの、「♪ゲット・イット・オン」と、アイズレー・ブラザーズさんたちの、「♪ハーベスト・フォー・ザ・ワールド」の、ロック系とR&B系のカバーが2曲ありましたが、この2作目も同じく、ロックは、ビートルズさんたちの、「♪タックス・マン」R&B系は、本日の1曲!マービン・ゲイ様の、「レッツ・ゲット・イット・オン」を、彼らはカバーしています!
このマービン様のカバーは、ロバート・パーマーさんが、歌いたい!と、おっしゃったんでしょうね?もちろん他のメンバーも、二つ返事でOK!ってことだったと推測します!今宵は、彼らの2作目のアルバム「リビング・イン・フィアー(1996年)」収録で、前述しましたが、マービン・ゲイ様のカバー・ソングです!
ロバート・パーマーさんの歌!
マービン様に迫ってますよね?
素晴らしい!
アンディ・テイラーさんの、ギターのアルペジオのフレーズがイントロになっています!原曲よりも、やっぱり新しいサウンドかぁ?と思いきや、オリジナルに意外と忠実なアレンジなんだよね?でもでも、これでこの曲は良いんだよー!だって、マービン様の曲だもんね!エドワーズ&トンプソンさんたちご両人のリズム・セクションも、シンプルにカバーしてて、これまた、良いです!
だって、マービン様の曲ですからね?(笑)でもさすがのご両人!シンプルですが、グルーヴィなリズムを、さらりと演っちゃってて、このお二人も凄腕のプレーヤーなんだよなぁ!改めて感じています。
パーマーさんが、素晴らしい!
そして主役は、彼だよね!
実は、久しぶりに聴いているんだけれども、パーマーさん、凄ぇー!連発しております!ちょっとしゃがれた渋い歌声と、艶のあるダンディーな雰囲気の喉と、両方持っていらっしゃるのは、知っていたんですが、この曲では、正にソウルマン!マービン様が乗り移ったような、ホント!ソウルフルな歌声が響き渡っています!上手いのは分かっていたけれど、こんなにもこの曲を歌いこなしていらっしゃったとは、感激です!
ファルセットも悠々とこなしてるし・・・アフリカン・アメリカンだよなぁ?ブルー・アイド・ソウルだよなぁ?しかし、英国紳士風の、渋いダンディーな容姿と来りゃぁ〜!やっぱりカッコイイよね?これだぁ!これに私は憧れたんです!しかし、米国トラッドの総本山、ブルックス・ブラザーズが倒産してしまうほど、スーツを着る方々が少なくなってしまった現代では、スーツ姿で決めた渋いダンディーは、違うよー!になってしまうかなぁ?
アンディさんも、得意のカッティングを惜しげもなく披露していて、この人も器用な方なんだよなぁ?と、改めて感動しています!ロックンロールはもちろん行けるけれど、デュラン・デュランの頃には、クリーン・トーンのカッティングの巧みさには定評がありました!彼も素晴らしいギタリストだよねぇ?
紡がれる歌詞は、正に愛し合おう!ちょっと官能的、いや、だいぶエロい詩ですが、良いじゃないですかぁ!男と女が愛し合う!平和だからこそ出来ることですよね?マーヴィンさんのオリジナル時は、後二年で終わるとはいえ、ベトナム戦争が続いていた時!そして世の中は反戦を訴える、一つのムーヴメントがあった時代。争いは止めて、人間同士繋がり合って、平和を築いて行こうよ!っていう、正にメッセージですよね?
今も世界では、戦争が紛争が続いています!そんな時代だからこそ、この歌、詩は、今も響いて来ます!年齢はマーヴィンさんの方が一回り上ですが、同じ時期に活動され、お互い刺激し合っていたと聞く、スティーヴィー・ワンダーさんですが、訴えたいことはやっぱりご両人共、同じだったんですね?争いのない、人々が繋がり合う世界!そんな詩を聴くと、21世紀になっても、まだ叶わないんだなぁ?って、辛い気持ちになってしまいますね・・・。
さてその後のパワー・ステーションさんたちは、惜しくも、惜しくも、シンガーのロバート・パーマーさん、ドラマーのトニー・トンプソンさんも、バーナードさんに続き、急逝されてしまい、もう二度と新作を聴くことが出来なくなってしまいます。本当に、本当に残念無念です!どうして、三人ものアーティストが急逝されてしまったのだろう?たら・ればは禁物ですが、もし彼らがまだご健在だったならば、
パワー・ステーションっていうグループの曲を、もっともっと私たちは、聴くことが出来たことでしょう!ホント残念だよなぁ!1985年のデビュー・アルバム、1996年の2作目「リビング・イン・フィアー」大切にしたいですね!本当に、そう思うばかりでございます・・・。